インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社

インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社(インサイト・ジャパン)は、2017年にIncyte Corporation(インサイト)の子会社として設立されましたが、これがインサイトの最初のアジア進出となりました。

当社のミッションは、日本の患者さんと医療従事者の方々の困難やニーズに対処するために、インサイトの革新的な医薬品を日本で開発することです。

当社は医学会の方々と協力し、日本の患者さんと医療従事者の方にとって最適な当社の医薬品を追求しています。

インサイトは、高水準のビジネス倫理と規制環境を非常に重視し、要件を満たすだけでなくそれ以上の努力を重ねてまいります。

ご挨拶

「インサイトは、世界中の患者さんのアンメットメディカルニーズを満たすことに貢献しています。生物学・医薬品化学における当社の専門性は世界レベルであり、がん及びその他の重篤な疾患の治療において、これまでに強固で多様な製品パイプラインを構築できているのです。

日本で臨床開発を行うことで、規制当局の審査と製造販売承認のプロセスが大きく前進しています。

この2年間に、経験豊富な専門家が数多く、この日本のチームに加わりました。インサイト・ジャパンは、これから未来に向けて、当社の革新的な医薬品が当局から承認を取得し、患者さんが医薬品にアクセスできるようになるよう、一丸となって取り組んでいきたいと強く思っています。」

“Incyte is dedicated to addressing unmet medical needs of patients around the globe. Our world-class biology and medicinal chemistry expertise have enabled Incyte to create a robust and diversified pipeline of products for the treatment of cancer and other serious diseases.

With our clinical development operations in Japan we have made substantial progress in bringing our products towards regulatory review and marketing authorization.

A score of highly experienced professionals has joined our team over the past 24 months. Together we are tremendously motivated to work towards health authority approval and patient access for our innovative medicines in Japan now and in the future.”

— LOTHAR H FINKE, MD, PHD
General Manager, Japan

会社概要

CEO

Hervé Hoppenot

本社

Incyte Corporation
1801 Augustine Cut Off
Wilmington, DE 19803
USA

+1 855.4.INCYTE (2983)

インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社

〒100-0006
東京都千代田区有楽町1-1-2
東京ミッドタウン日比谷12 階

03-6625-7500

株式市場情報

インサイトの普通株は、Nasdaq Global Select Marketにおいて記号「INCY」で取引されています。

お問い合わせ

投資家の皆さま:
ir@incyte.com

報道関係の皆さま
media@incyte.com

インサイトに関する詳細情報を入手するには、弊社ウェブサイト(www.incyte.jp)をご覧いただくか、弊社ツイッターアカウント(@Incyte)(https://twitter.com/Incyte)のフォローをお願いいたします。

 
 
 

臨床開発における
複数のターゲット

線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)

インサイトは、FGFR阻害剤の開発に取り組んでいます。

FGFRは腫瘍細胞の増殖・生存や遊走、また血管新生において重要な役割を果たします。FGFRにおける変異・転座・遺伝子増幅活性は、様々ながんの発現と密接に関連しています。FGFRは抗がん剤開発にとって重要な標的です。インサイトは固形がんにおけるFGFRの研究に取り組んでいます。

ヤヌスキナーゼ(JAK)

インサイトは、JAK阻害剤の開発に取り組んでいます。

非受容体チロシンキナーゼのJAKファミリーは、多種多様なサイトカイン及び増殖因子受容体と関連しています。

JAK-STAT経路のシグナル伝達の過剰活性化は、骨髄増殖性腫瘍(MPN)と呼ばれる一連の希少血液がんをはじめとする様々な種類のがんや、移植片対宿主病(GVHD)などといった重篤な免疫疾患に関連しています。

プログラム細胞死-1(PD-1)

インサイトは、抗PD-1抗体の開発に取り組んでいます。

PD-1は、T細胞をはじめとする複数の免疫細胞に発現するタンパク質であり、腫瘍による免疫抑制の重要なチェックポイントとして作用します。

PD-1が活性化すると、エフェクターT細胞の活性が低下し、制御性T細胞の形成を促進する一方、抗アポトーシス分子及び炎症性サイトカインの発現を下方制御します。PD-1を阻害するとT細胞の活性が高まり、結果として抗腫瘍免疫が高まります。

ホスファチジルイノシトール
3-キナーゼデルタ(PI3Kδ)

PI3Kδは、悪性B細胞の増殖・生存・遊走に関連する重要な抗がん標的です。

また、PI3Kδは、現在利用可能な治療法に対する耐性の発現に関連する可能性があり、サイトカイン産生の調節によって腫瘍微小環境に影響する可能性もあります。PI3Kδが血液悪性腫瘍に関する重要な標的である可能性を示唆する新たなデータもあります。

PI3Kδを阻害することは、腫瘍学の範疇を超えて、様々なB細胞介在性疾患及び抗体誘導性疾患を治療するためのメカニズムとなる可能性があります。